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マイブーム「論語」にはまっております⑥~再度大阪府知事選、市長選に思うこと

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前回のひとり言に引き続き、今回の大阪府知事選、市長選に関連して思うことです。

 

「論語物語」(講談社学術文庫、下村湖人著)に「論語」雍也篇をモチーフにした、「犂牛(りぎゅう)の子」という小編があります。

 孔子が弟子の一人である仲弓(ちゅうきゅう)について、「仲弓には人君(じんくん)のふうがある。南面して(君主になって)天下を治めることができよう」と最高の賛辞をして、褒めたたえます。これを、他の弟子達がよく思わず、かえって仲弓に対する陰口を行い始めます。それは、仲弓の身分がどうの、父の素行がどうのと、孔子が仲弓をほめればほめるほど、仲弓の身分が卑しいことや、仲弓の父の悪行が、弟子達の陰口の種になります。 
 
そんなとき、田んぼであちらにも、こちらにも牛がいるのを見つけ、その中の1頭の赤毛の牛に目をとめ、孔子が「みごとな牛じゃのう、あれなら、大丈夫祭壇の犠牲(いけにえ)になりそうじゃ」と弟子達に言いながら、「しかし血統(ちすじ)が悪くては物にはなるまい」と述べます。

 その孔子の発言に対し、弟子達は首をかしげ、犠牲(いけにえ)にするには、毛色が赤くて角がりっぱでさえあればよく、牛の血統が問題にされたことがないので、「血統など、どうでもいいではございませんか」と弟子の一人が孔子に反論します。

 それに対し、孔子は「そうか。お前達もそう信ずるのか。それで私も安心じゃ」と述べます。そして、弟子の「仲弓」のことに触れ、「お前たちのように、血統など問題にしない人があると知ったら、彼も喜ぶに違いない。」と言い、「君子というものは、人の美点を助長して、決して人の欠点に乗ずるようなことはしないものじゃ。しかし世の中には、とかくそのあべこべをいこうとする小人が多くてのう」の述べます。

 血統や身分などを問題にし始めるのは、とかくこの「論語物語」にあるような、人の「嫉妬心」にあるようですね。つまり、「なぜあの人が成功して、自分はどうして」という感情です。他の弟子達の心境がこれです。今回の一部週刊誌などが行う橋本前知事に対する「ネガティブキャンペーン」も、この一種の「嫉妬心」から生じる「小人」の行いと言えるのではないか。この「犂牛の子」のように、政治家としてふさわしいか否かは、その実績や成果、また今後展開しようとしている政策そのもの、つまり「本物」=その実体がよければ、良いと言えるのであり、血統や身分が問題になりようがない思いますが、皆さんはどう考えますか。

「子、仲弓を謂って曰く、犂牛の子、騂(あか)うして且つ角あらば、用ふることなからんと欲すと雖も、山川其れ諸(これ)を捨てんや。」(論語、雍也篇)

「子曰く、君子は人の美を成し、人の悪をなさず。小人は是に反す。」(論語、顔淵篇)

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