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面倒だからいい

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 最近テレビのコマーシャルで気に入っているものがあります。

 レコードをクリーニングしているタモリに宮沢りえが「いちいち面倒くさないですか」と聞く求人サイトのコマーシャルです。タモリが「面倒だからいいんじゃないの」と答えます。

 実は、私ももうかれこれ30年以上タモリと同じことをやっています。ジャズのレコードを日常家で聴いているからです。

 レコードを聴く手順は、以下の通りです。
①ジャケットからレコードを取り出す(決してレコード盤面に手垢がつかないように、レコード真ん中の穴部分とふちを持ち、丁寧に取り出します)
②レコードをプレイヤーに載せる
③レコードジャケットを楽譜立てに置く(そのレコードがかかっている間ジャケットを鑑賞するため)
④レコードにクリーニングスプレーを噴射
⑤レコードをベルベットのクリーナーで拭く(テレビでタモリがやっている作業)
⑥レコード針のほこりを針クリーナーでとる
⑦プレイヤーのアームを上げる
⑧1曲目の開始部分にレコード針をおろす。

 実に面倒です。レコードが終わっても、まだ、レコードを内袋に入れて、ジャケットに納める作業が残っています。

 これが、CDなら、CDをケースから取り出して、プレイヤーに入れ、スタートボタンを押すだけ。ましてユーチューブなどネットで音楽を聴く場合は、単にアクセスするだけです。

 しかしやはり「面倒」だから、オーバーですが音楽との向き合い方も真剣で、アナログの柔らかい音楽を楽しめるのです。

 こうして私は今日も「面倒」なレコードの音楽を聴いています。

 ちなみに写真は、ジャズの名盤中の名盤ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」です。 

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