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コロナウィルスの感染拡大に思う(2)

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 新型コロナウィルスの感染拡大が、現在も引き続き続いており、緊急事態宣言も出されたままです。私角野も、地下鉄を利用して通勤しているので、密集状態を避けるため、事務所へは朝遅く出勤、夕方早く帰っています。本日は、車で来て、メールの処理や整理などをしております。
 
 4月28日には、お客様企業の関連で、コロナの影響で帰国できず、在留期限が過ぎてしまう外国の数名の方の特例的な在留期間更新手続きのために大阪入管へ出かけました。
 
 入管の中は、たくさんの申請者が待っていて、まさに密集、密接、密閉の状態。しかも窓口と申請者側は感染防止のため、透明のビニールが天井から申請窓口の机ギリギリまで垂らされています。よくできています。職員の方の感染防止の意図はわかるのですが、本来風通しの為職員側の窓が開く構造が、このビニールで遮られているため、こちら側には風が入ってこない状態なのです。「3密防止」と、政府の言っていることと、末端の役所窓口の対応の矛盾にやりきれない思いがしました。

 私もやはり、感染が怖いので、入管の外で待ち、時々呼び出し番号を中に入り確認していたのですが、通常の手続きの処理ではないため、勝手もわからず、職員の間違った誘導もあり、結局3時間もかかった次第です。

 さて、前回もご紹介した、ジャレッド・ダイヤモンド「銃・病原菌・鉄」(上)(草思社文庫)に、今回の新型コロナウィルスの感染拡大に参考になる一節を見つけました。

 ジャレッド氏は、「ぽつりぽつり患者が現れるのではなく突然大流行する感染症には、共通する特徴がいくつかある。」として、「まず、感染が非常に効率的で速いため、短期間のうちに、集団全体が病原菌にさらされてしまう。つぎに、これらの感染症は『進行が急性』であるー感染者は短期間のうちに、死亡してしまうか、完全に回復してしまうかのどちらかである。そして、一度感染し、回復した者はその病原菌に対して抗体を持つようになり、それ以降の長きにわたって、おそらく死ぬまで、同じ病気にかからなくなる。」(P372)としています。

 そして、突然大流行した感染症の典型的な例として、氏は、フェロー諸島での1781年の麻疹の流行を挙げ、その後1人も感染が出ず、1864年になって麻疹にかかった大工を乗せた船がデンマークからやってくると、再び大流行、3ヶ月のうちに島民7782人のほとんど全員が麻疹に感染したとしています(P373)。

 「フェロー諸島の例は、急性感染症の病原菌がはびこりつづけるためには、充分な数の人間が密集して住んでいる必要があることを示している。そうした病原菌は、自分たちが死滅してしまう前に、抗体を持たない多くの新生児が感染年齢に達する集団であって、そうした新生児を繰り返し登場させる出生率を維持出来る集団内でしか継続的に生存していけない」(P374)と述べています。

 もちろん、上記が全て新型コロナウィルスにあてはまるわけではないでしょうが、この本がピューリッツァー賞にも輝いた生理学者の話は本当に勉強になります。ともかく、前回も書きましたが、今は感染拡大防止のため、医療従事者、専門家の方に感謝し、一人一人がやれることを協力することだ考えています。

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