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プラットフォーム戦略を知りました

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 ビジネスの世界では、これまで様々な経営戦略や営業戦略が紹介されてきました。私角野も、起業以降、マイケル・E・ポーター、ドラッカー、ランチェスター、神田正典氏などのビジネス戦略書を読んできた口ですが、最近は中国古典の「論語」などにはまっており、最近のビジネス書を読むことが少なかったのですが、スマートフォン経由の電子書籍で平野敦士カールという方の本を立ち読みし、「プラットフォーム戦略」という戦略を知り、「プラットフォーム戦略」(平野敦士カール、アンドレイ・ハギウ著、東洋経済新報社)を買い、今読んでいます。

 
 同書によると「プラットフォーム戦略」とは、①多くの関係するグループを「場」(プラットフォーム)に乗せ、②マッチングや集客などさまざまな機能を提供し、③検索や広告などのコストを減らし、④クチコミなどの外部ネットワーク効果を創造する、ことで、新しい事業のエコシステム(生態系)を構築するという戦略です。経営コンサルタントの大前研一氏が2000年の著作で初めて紹介した考え方のようです。自社、自分に何も取り柄がなくても、周りの多くの企業や人に助けてもらって大きな成功を生むための戦略です。
 
 今をときめくマイクロソフト、グーグル、フェイスブック、ソフトバンク、楽天、グリーなどが積極的に採用している戦略なのです。平野氏がかつて関わったNTTドコモでのおサイフケータイは、三井住友カード、楽天、日本テレビ、フジテレビ、ソニー、電通など多くの企業との提携により、世界初の通信会社によるクレジットカード事業の参入を実現したものですが、これも「プラットフォーム戦略」の結果だと説明されています。
 
 たとえば世界最古のクレジットカードである「ダイナースクラブ」は、食事のクラブから始まっています。財布を持たずに食事をしたいという便利さの追求、つまり必要は発明の母、カードをこのクラブの会員に配り、レストラン側に支払いを月末にまとめて支払うことを認めてもらい、会員は財布を持たずに食事をするというメリット、レストランは集客をせずに新規のお客が集まり、集金の手間が省けるというメリット、そしてこのカードを思いついたマクナハラ氏には、利用額の7パーセントの手数料がもらえるというメリットが生まれたのです。今で言うWIN-WINの関係、近江商人の「三方良し」の実現です。
 
 手前味噌で恐縮ですが、当法人でも人材ビジネス研究会という人材派遣会社、人材紹介会社とお客様企業とのマッチング、アイリス倶楽部という当法人顧問先、お客様企業同士のビジネスマッチングを行っていますが、よくよく考えてみるとこの「プラットフォーム戦略」的な考え方に基づいて行っています。
 また、当法人は、新規事業として「海外進出支援事業」を開始していますが、これも海外進出を希望する企業と、それを支援する当方との提携企業とのプラットフォームを構築する事業と言えます。
 
 何はともあれ、本書に書かれているように、1人(1社)の持つ力など知れています。多くの人と輝く未来のビジョンを共有し、1人で1億円稼ぐのではなく、10人で100億円を稼ぐ、という考え方が、今後成功する事業だと考えます。

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